2023年3月6日に、英国工学の歴史的宝物と考えられている蒸気機関車、フライング・スコッツマン号の完成 100 周年を記念した記念切手シート2葉が発行された。

　フライング・スコッツマン号は、当初は No4472と呼称されていたが、1862 年以来ロンドンとエディンバラ間の東海岸ルートを運行していた急行旅客サービスに因んでフライング スコッツマンと名付けられた。この蒸気機関車は40 年以上のキャリアを通じて、ロンドンからリーズ、ロンドンからマンチェスターなどの路線で急行列車を牽引し、1963年に引退するまでに総走行距離は 200 万マイルを超えた。2004 年からヨークの国立鉄道博物館のコレクションの一部として展示されている。

　8枚の切手は21世紀になってから撮影された情景を基にデザインされている。

上掲シート(額面；1^st)の上段左から順に

１、フライングスコッツマン、2016年、ノースヨークシャームーアズ鉄道ピッカリング駅にて。

２、 2019年、ヨークシャー・デールズの「クリスマス・デールズマン」スチーム・スペシャルで運行されたフライング・スコッツマン。

３、 フライング・スコッツマンが「カセドラルズ・エクスプレス」として、2017年にヨークシャー・デイルズのリブルヘッド高架橋を通過した時の光景。

４、2016年、ノーサン・バーランド州のブライスで運行されたフライング・スコッツマン。

上掲シートの下段（額面；£1.85）左から順に

５、2016年、ベリー近くのヒープ・ブリッジのイースト・ランカシャー鉄道で吹雪の中を走行中のフライング・スコッツマン。

６、2016 年、ベリック・アポン ツイードの王立国境橋を渡る「カテドラル エクスプレス」のフライング・スコッツマン。

７、2002 年、ロンドンのヴィクトリア駅で公開されたフライング・スコッツマン。

8、2019年、ダーラム県シルドンで撮影されたフライング・スコッツマン号車輪の拡大写真。

ミニチュア・シート

　ミニチュア・シートは、1920 年代と 1930 年代に作成されたロンドンからエディンバラ間の列車サービスの広告を再現した 4 枚の切手スタンプで構成されている。

左上；1^st「ナイト・スコッツマンでのスコットランド旅行」勧誘のポスター、ロバート・バートレットが1932年にデザイン。

右上；1^st　1923 年に HL Oakley によってデザインされた「イースト コースト ルートでのイングランド往復 LNER 列車サービス」の広告。

左下；£1.85「 ELECTRICAL PLANTで給油するフライング・スコッツマン」図柄のポスター、1932 年にフランク・ニューボールドが、デザイン。

右下；£1.85 エディンバラ城に展示されているモンス・メグ（超銃砲クラスの中世の射石砲）をあしらったポスター、1935 年にフランク・ニューボールドによってデザインされた。

　この記念切手が、エリザベス女王のシルエットが上部の隅にあしらわれた最終のものとなった。