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<昭和2年、故岡部利良作詞の寮歌>
第四高等学校南寮寮歌
(昭和2年)岡部 利良 作詞
倉石治七郎 作曲
| 一、 | 新しき生命(いのち)萌え出で | 蘇る春の歓喜(よろこび) |
| むすぼれし胸もほころび | 未来(さき)多き若鳥の群 | |
| 憧憬(あこがれ)の曲調(しらべ)をうたふ | ||
| 二、 | 万象(ものみな)の眠りまどかに | 闇に宇宙(あめ)今たゞしゞま |
| 穂燈(ほあかり)の灯影わびしく | 幻想(まぼろし)の夢にさむれば | |
| 黙示する星のまたたき | ||
| 三、 | いと愛でし希望(のぞみ)消えはて | 空虚(うつろ)なるおもひにぞ泣く |
| 黄昏の野の逍遥(さすらひ)に | 友どちの歌ごゑ哀(かな)し | |
| 哀愁(さみしさ)の若き旅かな | ||
| 四、 | 淡き月樹闇に細き | 懐疑(うたがひ)の森奥深く |
| 真理(まこと)なる泉汲まんと | 彷徨へる迷羊(ひつじ)の胸裡(むね)に | |
| 湧く悲嘆(なげき)誰人ぞ知る | ||
| 五、 | たまゆらの三つの春秋(はるあき) | えにしもて集ふ同胞(はらから) |
| 生くる日の同じ感懐(おもひ)に | 旅ごろも敷きて語れば | |
| 魂(たま)深く緒琴はふるゝ | ||
| 六、 | 森かげに記念祭燈(まつりび)あかく | 今宵敷くうたげのむしろ |
| いざ友よ甕酒(みかざけ)くみて | 夜もすぐら語り明かさん | |
| 青春のこゝろの記念(かたみ) |
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