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「訪米研修プログラム」に参加して  広島国際大学 教授 岡部 陽二

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 日米文化センター主催の2001年度「医療経営革新のための訪米研修プログラム」に初めて参加させて頂き、期待に違わなかったこのプログラムの周到なご準備と行届いたご配慮に今更ながら感謝しております。

 今年はこのプログラムの核にメーヨー・クリニックでの二日間の研修が据えられたこともあって、現地参加を含め総勢18名の大きなグループとなりました。

 メーヨー・クリニック研修は夕刻にロチェスター到着早々から、夜間でないと見られない施設の内部見学で始まりました。メーヨー・メディカル・スクールで神経病理の臨床医を永年勤められ、現在は名誉教授となっておられます岡崎春雄先生に案内して頂いたのには感激しました。先生ご自身の心臓バイパス手術でのご入院ご体験を含め、細部に亙って納得がいくまで詳しく解説して頂き、メーヨーの全体像をしっかりと掴むことができました。

 翌日からは、メーヨー全組織の経営戦略、各種のマネジメント・システム、教育システムなど広範に亙るレクチャーを受けた後、メソジスト病院とセントメリー病院を見学しました。1300の診察室を擁する巨大なクリニックが二つの病院を支配している実態を目の当たりに見聞して、我が国との医療機関成立経緯の違いに驚いた次第です。偶々メーヨーにご滞在中の岡山大学看護学科の林優子先生からメーヨーの看護体制の実状を講義頂けたのも幸運でした。

 ワシントンとシカゴでは医療財務庁(HCFA)、全米品質保証委員会(NCQA)、医療機関認定評価合同委員会(JCAHO)、アメリか病院協会(AHA)、アメリカ医療経営者協会(ACHE)など米国の医療システムを動かしている官民の主要機関を訪問して、ホットな情報を得ることができました。これらの訪問先でのディスカッションを通じて、米国の医療論議は一頃のマネジドケアによる医療費抑制一辺倒から質の向上というよりも、医療過誤を減らして安全性を高める方向での施策に重点が移されてきた感を深くした次第です。

 5月2日から13日まで移動日と休日を除いて正味7日間のハードなスケジュールでしたが、コーディネーターとして取りし切って頂きました盛宮喜さんの適切なガイダンスとご人徳に支えられて、終始和やかで楽しい旅となりました。

 日米文化センターの神田幹雄理事長には、ワシントン滞在中親身になってお世話頂きました。一日だけの休日に神田夫人のご好意で世銀・IMFスタッフ専用のブレトン・ウッズ・ゴルフクラブでのプレーを楽しむことができましたのも、ゴルフ好きの団員にとって忘れることのできない素晴らしい思い出となりました。

 (平成14年2月日米文化センター刊行「第3回医療経営革新のための訪米研修プログラム2001年報告書」2頁所収)

   

 

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