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岡部コレクション; 世界5大陸の鉱物500点、地球の宝石箱で公開

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 世界5大陸の鉱物約500点からなる「岡部陽二コレクション」が今夏から、塩尻市北小野の鉱物博物館「ミュージアム鉱研・地球の宝石箱」で大々的に公開されている。地球の宝石箱の設立に携わった、元住友銀行専務で元広島国際大学教授の岡部陽二さん(83)‥‥東京都三鷹市=が収集した標本で、傘寿を機に同館に寄贈された。目にも鮮やかな数々が来館者を地質鉱物の世界へと誘っている。 (有賀文香)

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 アルゼンチンの菱マンガン鉱やモロッコの方鉛鉱、南アフリカのエトリング石やインドのカバンシ石、オーケン石など、500点のうち約200点が特別展示室を埋め尽くしている。ひとえに鉱物と言っても色、形、質感とも千差万別だ。昨年寄贈を受け、同館の開館20周年に合わせて公開された。

 岡部さんが世界の鉱物を集め出したのは40代の頃。住友銀行の国際投融資部長やロンドン支店長、国際部門担当専務などを歴任し、長年の海外勤務を経る中で、少年時代にのめり込んだ鉱物収集に再び火がついたという。10代の時のような実際の採集はかなわなかったが、「石の文化」が根付く欧州をはじめ出張先や滞在先で鉱物を求め続けた。

 岡部さんと鉱物との付き合いは70年になる。京都府に暮らした中学時代、日本鉱物趣味の会(現日本地学研究会)の創設者・益富寿之助氏と出会い、最年少で入門を許された。平成8年、地球の宝石箱の設立時には助言の立場で携わり、以来「自身のコレクションもいつか収めてもらいたい」との思いを抱き続けてきた。

 「石には顔がある」を信条とする。「人と同様、型にはめてできたものは一つもない。子供たちが広く地学へと興味を持つ一助として活用してもらえれば」と話している。

(2017年10月13日発行、「市民タイムス」(本社;長野県松本市)日刊15191号1面所収)

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