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UK A-Z Part 1 (下)~英国切手の魅力シリーズ(12)~

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Roman Baths(ローマン・バス)

ロンドンから南西へ140キロ、ストンーン・ヘンジにも近いロンドンに次ぐイングランド有数の観光地である。18世紀のジョージ王朝時代の街並みが完全に保存されていることから、町全体が世界遺産として登録されている。バースの歴史は古く、2世紀ごろにローマ人によって神殿とこの地に湧き出る温泉水を湛えた大浴場が建設された。ローマ人の撤退後は衰退したが、18世紀に温泉の医学的効能が広く知られるようになり、保養リゾート地として発展した。

バースの温泉は火山性のものではなく、雨水が石灰石の滞水層を通じて地中深くに浸透し、これが地熱によって熱せられ石灰岩の断層や亀裂に沿って地表まで上昇してきたものである。

Stiring Castle(スターリング城)

スコットランドの首都エディンバラと西側の最大の都市グラスゴーとのほぼ中間に位するスコットランドで最も壮大な王家の居城の一つ。戦略的に重要な位置を占める切り立った断崖の上に建っており、堅固な要塞でありながら素晴らしいルネッサンス建築の最高傑作でもある。

Tyne Bridge(タイン橋)

1928年に完成したタイン川に架かるニューカッスルのシンボル。完成当時は世界最大のアーチ橋として知られていた。

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Urquhart Castle(アーカート城)

スコットランドのネス湖を見下ろす岬の突端に位置する古城。13世紀に建造され、14世紀にはスコットランド独立戦争の舞台ともなったた。スコットランでは最も観光客の多い見所となっている。

Victoria and Albert Museum(ヴィクトリア&アルバート博物館)

ロンドンのケンジントンにある現代美術・各国の古美術・工芸・デザインなど多岐にわたる400万点のコレクションを中心とした国立博物館。1851年のロンドン万国博覧会の収益や展示品を基に開館、1899年に現在の建物が竣工した。

White Cliffs of Dover(ドーバーの白亜の崖)

英国とフランスを隔てる一番狭い部分は34キロで、英国ではドーバー海峡、フランスではカレー海峡と呼ばれている。この海峡の英国側の海岸は真白い白亜紀の石灰岩で出来た崖が100キロにわたって続いている。この白亜は黒板などで使うチョークの原料ともなっている。

11世紀にウイリアム征服王がフランスから上陸して、ドーバーの崖の上に城を築いた。この城の地下25米には、第二次世界大戦を指揮する作戦オペレーションの拠点が設けられた。

筆者の在英中にはロンドンからドーバー経由カー・フェリーでカレーへ渡ってパリへ車で行くのは半日仕事であったが、1994年に英仏海峡トンネルが開通し、現在ではユーロスターがロンドン・パリ間を2時間15分で結んでいる。

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Station X Bletchley(Xステーション、ブレッチリー・パーク)

イングランド中部のミルトン・キーンズにある庭園と邸宅。第二次世界大戦中には、ここに政府の暗号学校が置かれ、Station Xの暗号名で知られていた。

York Minster(ヨーク大聖堂);

北イングランドのヨーク市にある英国国教会の大聖堂。北ヨーロッパではケルン大聖堂と並ぶ壮大な伽藍を持つ最大級の聖堂建築物である。英国国教会ではカンタベリー大司教に次ぐ高位のヨーク大主教が主管している。

ヨークは近代資本主義発祥の地であるが、同時にフランスのカルカソンヌ、スペインのトレドと並び、典型的な中世都市の面影を留めている街としても知られている。

ZSL London ZooZoological Society of London動物園);

1828年にロンドンのリ-ジェント公園北端に開設された世界初の科学動物園。1847年に一般公開され、市民に親しまれてきたが、手狭なため象や犀などの大型動物は郊外のホイップスネイド野生動物園で飼育されている。

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