個別記事

ヘンリー王子ご成婚記念(The Royal Wedding)~英国切手の魅力シリーズ(50)~


190110ハリー王子成婚.jpg

 

 2018年5月19日にウインザー城の聖ジョージ・チャペルで結婚式がとり行われたチャールズ皇太子の第2子であるヘンリー王子(通称;ハリー王子)とメーガン・マークのご成婚を記念する4枚の切手シートが発行された。

 ヘンリー王子(1984年生まれ、34歳)はメーガン妃と結婚する以前、2004年から2011年まで7年間も交際していたチェルシー・ダーヴィルという女性がいたが、彼女は王室に入ることを嫌って疎遠となった。2015年には極秘でアフリカへ二人で旅行して関係修復を試みたが失敗した。

 その後、ハリウッド女優のメーガン・マーク(1981年生まれ、37歳)との交際が結実、エリザベス女王の了承も得て、結婚に至ったものである。

 この結婚は英国王室の歴史ではかなり異例ずくめである。王族が離婚歴のある相手と結婚するのは珍しい。ヘンリー王子の大叔父に当たるエドワード8世が王位を捨てた王冠を賭けた恋やチャールズ皇太子がカミーラと再婚した前例があるにはあるが。


 モナコ大公がグレース・ケリーと結婚したのは有名であるが、英国の王族が有名女優と結婚したのは初めて。自由に振舞ってきた有名人と王族の生活スタイルの違いには戸惑いもあろう。たとえば、メーガン妃は公文書への署名以外は許されておらず、フアンの求めに応じて気軽にサインをすることはできない。

 ヘンリー王子はイートン校を卒業した後、オーストラリアの牧場で働いたり、レソトの孤児院で奉仕活動を行ったりした。その後アルゼンチンに渡ったが、飲酒と誘拐未遂を理由に帰国させられた。2005年にはサンドハースト王立陸軍士官学校に入学し、将来は近衛騎兵になりたいと語っている。

 彼はスポーツ好きで、笑顔が多く、陽気な性格であるところから、国民の間の人気は高く、ことに若者の支持が厚い。


 ヘンリーが誕生した1984年頃にはすでにダイアナとチャールズの仲は悪化していたため、1982年来ダイアナの愛人であったと暴露された王室騎馬隊のジェームズ・ヒューイットがヘンリーの実の父親であるとの主張もある。

 結婚式当日にウインザー城内のグリーン・ドローイング・ルームで撮影された公式写真(下掲)も公開された。このロイヤルファミリーのポートレイト写真では、サセックス公爵となったヘンリー王子夫妻を囲み、メーガンの母ドリア・ラグランドさん、キャサリン王妃とウィリアム王子とジョージ王子とシャーロット王女、チャールズ皇太子とカミラ夫人、エリザベス女王とフィリップ殿下、そしてページボーイとブライズメイドが写っている。

190110ハリー王子成婚・両家の写真.jpg







コメント

※コメントは表示されません。

コメント:

ページトップへ戻る