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ハリー・ポッター(Harry Potter)~英国切手の魅力シリーズ(49)~


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 ハリー・ポッター・シリーズ8巻の映画作品完成を機に2018年10月16日に記念切手シート2枚が発行された。最初のシート(上掲)には、中央にハリー・ポッター、左右に彼の友人4人、左からハーマイオニー・グレンジャー、ジミー・ウィーズリー、ネーヴィル・ロングボトム、ロン・ウィーズリーと魔法の壺(下段中央)と映画に出てきた乗り物(左右)が配されている。

 二枚目のシート(下掲)にはボグワーツ魔法魔術学校の教師5名、ロマナ・スプラウト、レマス・ルピン、ホレース・スラッゴム、シビル・トレラウニー、セヴラス・スネープの肖像に加え、魔法のマローダー城の地図が描かれている。

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 この記念切手シートの特徴は、15枚の単片15種すべてが「1st」のみに限定されている点である。さらに、最初のシート10枚の「1」のフォントは、映画で用いられた特異な文字に合わせて、左下に飾りがつけられている。

 英国の通常切手の額面は「1st」(国内即日配達、100グラム内、現在67p)、「2nd」(同3日内に配達、58p)、「1.25p」(国際郵便,10グラム内)、「1.45p」(同欧州外,20グラム内)、「1.55p(国際郵便100グラム内)などで、通例はこれらの異なった額面の切手をシートに収めており、同一額面での統一は珍しい。

 ハリー・ポッターシリーズ(hary Potter)は、英国の作家J・K・ローリングによる児童向けファンタジー小説。

 ハリー・ポッター少年は、孤児で、義父、義母(伯父、伯母)に冷遇され、従兄弟等にいじめられている11歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知る。ボグワーツ魔法魔術学校へ入学し、それまで知らなかった魔法界に触れ、亡き両親の知人をはじめとした多くの人々との出会いを通じて成長する。そして、両親を殺害したヴォルデモート卿と自分との不思議な因縁を知り、対決していくこととなる。

 1990年代のイギリスを舞台に、魔法使いの少年ハリー・ポッターの学生生活や、ハリーの両親を殺害した張本人でもある強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの因縁と戦いを描いた物語は1巻で1年が経過する。

 1990年に物語を着想、1997年6月に第1作「賢者の石」が出版されるや、瞬く間にベストセラーとなり、スマティーズ賞、児童書ブック・オブ・ザ・イヤーほか、欧米各国の文学賞を多数受賞した。以降、第8巻まで書き継がれ、2016年に完結した。

 このシリーズは子供のみならず多数の大人にも愛読され、児童文学の枠を越えた人気作品として世界に広まった。73の言語に翻訳された本作のシリーズ全世界累計発行部数は2018年12月1日の時点で5億冊を超え、出版史上もっとも売れたシリーズ作品となった。2001年から8本のシリーズで公開された映画もシリーズ世界歴代3位の興行収入を上げる大記録を残した。

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