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昭和62年、故岡部利良の著作「現代会計学批判」

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Prof. Toshiyoshi Okabe's publication


岡部利良著 「現代会計学批判」

021214toshiyoshi_1%5B1%5D.gif 岡部利良著 「現代会計学批判」

体裁: B5判 210頁
定価: 3,200円
(税込、本体価格 3,107円)

ISBN 4-8394-1740-7
発刊: 1991年 5月 20日
発行所: (限)森山書店


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   本書は,東京経済大学の田中章義教授によってわが国における主だった会計学者とのインタビュー論集として企画され、本書の著者・故岡部利良以外の学者方々の分については、「インタビュー・日本における会計学の発展」(1990年、同文館)という900頁に近い大著が刊行されている。故岡部利良とのインタビューについては、同人の健康上の理由などによりこれに間に合わず、田中教授のご了解を得て別途故岡部利良の著書という形をとって公刊の運びとなったものである。

田中教授は,わが国における会計学発展の跡を,研究経歴の比較的長い会計学研究者13名を対象として,それらの研究者から各自の研究過程,会計学上の問題に関して採られている見解などをインタビュー形式により聴取し,それをとりまとめて足跡を明らかにするという計画をされ,文部省科学研究費補助金を得て実施された。

このような田中教授の計画実施に当り、故岡部利良もインタビューされる一人として選ばれ、インタビュアーには醍醐聡(京都大学経済学部助教授を経て東京大学経済学部教授),松本敏史(同志社大学商学部助教授),小野武美(名古屋市立大学経済学部助教授を経て東京経済大学経営学部教授)の三氏が当たられた。

三氏は著者の古い論文にまで目を通し,質問事項を周到に用意され,相当幅の広い問題にわたって質問の労をとって頂いた(この質問は,昭和62年2月14日,同月23日の両日,約6時間前後にわたり行われた)。それらの質問は,時間的な制約もあり,著者がそれまでに行なってきた会計学研究のすべてにわたることは困難であった。しかしながら,インタビュー項目はその主要部分をカバーしており,さらにインタビュー記録に著者自身が相当加筆しているので、著者の会計学の研究について一種の総括といい得るものとなっている。

著者は会計学の研究を、かつてから「批判会計学」と呼ばれている立場から行なってきた。この批判会計学というのは,通説として説かれている会計学、商法,税法などに定められているいわゆる会計原則・会計基準ないし会計規範とされている会計法規ならび会計(会計実践)の三者についての通説に対する批判を主眼としているものであり、本書の内容はこれらの三者についての通説批判をその主要な内容としている。また、このような著者の研究姿勢からであったといえるのであろうが,三氏のインタビューで著者になされた質問はこの点に焦点が絞られており、著者の回答は大体において通説に対する批判となっている。

なお,本書には著者がかつて執筆した「わが国の批判会計学一批判会計学研究序」という一文を補論として末尾に収録している。この一文は,本書のインタビュー本文を補完する意味を持つものとみられる。

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