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産業革命の先駆者達 ~英国切手の魅力シリーズ(18)~


 英国では
18世紀半ばから19世紀ににかけて工場制機械工業の導入により産業のみならず社会構造に大変革を齎した産業革命が世界に先駆けて起こった。この産業革命を主導した発明家8名を顕彰した記念切手"Pioneers of the Industrial Revolutions"20093月に発行された。

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1
Matthew Boulton(1928~1809),Manufacturing

マシュー・ボールトンはおもに資金面でジェームズ・ワットを支援、彼と共同で蒸気機関を据え付けた工場を多数建設、製造技術革新による硬貨の大量生産も実現した。

2James Watt(1736~1819), Steam Engineering

 蒸気機関の原理はすでに発明されていたが、ジェームズ・ワットはグラスゴー大学内に工房を設けてその改良に努め、出力、効率や費用対効果を著しく高めることにより、あらゆる産業分野での蒸気機関の実用化に貢献した。全世界の産業革命にもっとも寄与した人物として称えられている。

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3Richard Arkwright(1732~1792), Textiles

リチャード・アークライトは半熟練工と木綿原料とを動力と機械に結び付けた近代的な工場での糸の大量生産方式を確立した。フォード出現の1紀以上前のことである。

4Josiah Wedgwood(1730~1795),Ceramics

 2世紀にわたり英国最大の陶器メーカーであった「ウエッジウッド」の創設者。かつては先進的な原価計算を取り入れ、品質管理や従業員の健康管理にも力を注いだ近代的な量産工場であった。筆者もバーラストンにある本社工場をしばしば訪れたが、1986年にアイルランドのウォーターフォード社と合併、2009年には経営破綻して米国資本に買収された。

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5George Stephenson(1781~1848),Railways

 ジョージ・スチーブンソンは蒸気機関車を使った公共鉄道の実用化に成功した土木・機械技術者。18309月に世界初の旅客鉄道「リバプール・アンド・マンチェスター鉄道」が開通、彼が採用した1,435mmという軌間は「スチーブンソン・ゲージ」と呼ばれ、世界中の標準軌となっている。

6Henry Maudslay(1771~1831),Machine Making

ヘンリー・モーズリーは工作機械の父といわれる技術者で発明家。寸法が決められた製品をこれまでにない精度で量産できる旋盤の発明で機械生産に革命をもたらした。

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7
James Brindley(1716~1772),Canal Engeneering

 ジェームズ・ブリンドリーは英国初のブリッジウォーター水路、コベントリー運河、オクスフォード運河など生涯に累計587キロに及ぶ運河と多数の水車工場を建設した。マンチェスターにある水車工場の一つは現在ブリンドリー・ウォーター博物館となっている。

8John McAdam(1756~1836),Road Building

 ジョン・マクアダムはスコットランド出の道路建設エンジニアー。彼の発明にかかるコールタールを用いた道路舗装の基本は現在も変わらない。

 英国の道路は国の隅々まで実によく舗装されている。しかも、英国政府発表の道路舗装率は常に100%である。何となれば、英国では舗装された道だけを道路(Road)と定義しているからである。








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