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コロナ禍下で露呈した医療システムの欠陥~将来を展望しての改革方策~


プレゼンテーション資料;コロナ禍下で露呈した医療システムの欠陥・将来を展望しての改善方策.pdf

プレゼンテーション資料;コロナ禍下で露呈した医療システムの 欠陥・将来を展望しての改革方策.pptx

コロナ禍下で露呈した医療システム・追加資料.pdf



「コロナ禍下で露呈した医療システムの欠陥~将来を展望しての改革方策~」と題した1時間半のプレゼンテーションを、2022年12月14日(水)に、日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークの自主研究会(Zoom配信)で行なった。

講演の要旨は、上に掲げたPDFおよびPP資料のとおり。(PDFには別の会合用に作成した2枚のスライドを追加)

1、日本のコロナ禍による死亡者数は欧米主要国の1/10程度と少なかったのもかかわらず、欧米より1年以上も長期にわたって行動性制限が課され、経済活動が停滞した。これは、平時の医療システムが脆弱で医療サビスの供給が逼迫したためである。日本人の長寿は、優れた医療システムの結果ではなく、肥満や喫煙者がきわめて少ないといった生活習慣によるところが大である。

2、この医療システムの脆弱性は、産業界一般と同様に投資不足によるところが大きく、それが人材の枯渇にも結び付いた結果である。

3、医療独特の課題としては、市場主義経済の中にあって、医療のみが旧ソ連時代同様の配給統制下にあり、国民の需要を十分に満たしていない点にある。これを是正するには、演者が20年来主張している①医療機関の株式会社化によるガバナンスの向上と大規模な合併促進、②混合診療の全面的自由化、③病床規制の撤廃による自由競争奨励しかない。さらに、公的医療保険・介護保険については、それらのカバーする医療・介護サービスの範囲を半減し、民間保険に委ねる政策遂行が不可決である。

 最近の話題として、①海堂尊著「奏鳴曲~北里と鴎外」の紹介と福島京大名誉教授の厚労省批判~エビデンスに基づく医療政策の重要性について、別添PDFで 補足した。 

















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